世界大百科事典(旧版)内の三色ぼた餅の言及
【ぼた餅(牡丹餅)】より
…《本朝食鑑》(1697)は,手軽に餅つきの音も立てずにつくれるので〈隣知らず〉,またついたかどうかわからぬので〈夜舟(よぶね)〉というだじゃれめいた異称を紹介し,庶民の食べもので貴人の食とされることは少ない,ともいっている。江戸では天保(1830‐44)ころから〈三色ぼた餅〉で人気を集めた店があった。麴町三丁目(現,千代田区)にあった〈お鉄ぼた餅〉がそれで,〈ぼた餅だけれどお鉄は味がよし〉などと川柳や狂詩によまれている。…
※「三色ぼた餅」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」