三菱汽船会社(読み)みつびしきせんかいしゃ

世界大百科事典(旧版)内の三菱汽船会社の言及

【海運業】より


[近代海運業の育成]
 そもそも日本は,2世紀余の鎖国のゆえに近代海運,とくに航洋海運の発展に完全に立ち遅れていた。明治維新直後,官営海運業育成に失敗した政府は,1875年民営保護を海運政策の基本と定め,三菱汽船会社に大量の政府所有船を払い下げ,巨額の補助金を支給した。三菱もまた台湾出兵,西南戦争における軍事輸送に活躍し,さらにアメリカのパシフィック・メール社,イギリスのP&O社の競争を退けて横浜~上海航路を開設,日本の大型汽船の約2/3を手中に収めた。…

※「三菱汽船会社」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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