世界大百科事典(旧版)内の上昇・落下の言及
【現存在分析】より
…精神医学のなかで人間学的理念を強調する学派の一つ。1930年代にスイスのビンスワンガーによって築かれ,第2次大戦後のドイツ語圏で盛んに迎えられて,50年代には発展の頂点に達した。もともと,20世紀はじめごろまでの精神医学では,自然科学的方法を援用することにより,症状の識別や病気の診断,さらにはその背景にあると想定された脳病理学的過程の探索がおもな努力の対象であった。これに対してS.フロイトの精神分析とヤスパースの了解心理学が相前後して病者自身の精神内界に踏み込んだ経緯はよく知られている。…
※「上昇・落下」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」