世界大百科事典(旧版)内の上行性網様体賦活系の言及
【マグーン】より
…その後同大学神経学研究所教授,カリフォルニア大学ロサンゼルス校教授を歴任,同大学の脳研究所設立に寄与した。1949年,ムルッジG.Murzziと共同して,それまで知られていた視床に存在する感覚経路(特殊視床投射系)のほかに,その枝分れとして別の感覚経路(各感覚について共通の経路となっているので広範視床投射系ともいう)があることを発見,これを〈上行性網様体賦活系ascending reticular activating system〉と名づけ,それが動物の覚醒・喚起ないし活性化の水準をつかさどること,つまり意識を保持するうえに重要な役割をしていることを明らかにした。【鬼頭 秀一】。…
※「上行性網様体賦活系」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」