世界大百科事典(旧版)内の下正中切開の言及
【開腹】より
…通常は上・中・下の正中切開に分ける。上正中切開は上腹部臓器すなわち胃,肝臓,胆囊,膵臓の病変に,中正中切開は大腸,小腸の病変に,下正中切開は直腸,泌尿器,性器の手術に用いられる。正中線は血管や神経,筋肉が解剖学上少ないので,これらの損傷を最小限にできること,また切開や縫合が容易なことから,最も多く用いられるが,反面,縫合後は最も抵抗の弱い部位になり,化膿や外力が加わることが原因となって離解しやすく,いわゆる瘢痕(はんこん)ヘルニアをつくりやすい。…
※「下正中切開」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」