不周山(読み)ふしゅうざん

世界大百科事典(旧版)内の不周山の言及

【山】より

…漁民が海に出て使う沖言葉と,猟師などが山に入って使う山言葉とが,各地で不思議な一致をみせているのは,両者の間に交渉のあったことを示している。山岳信仰修験道山の神山人【坪井 洋文】
【中国】
 顓頊(せんぎよく)と天下の覇者の地位を争った共工が,腹だちまぎれに不周山にぶつかり,天を支える柱が折れ,地をつなぎとめる綱がきれ,そのため天は西北に傾き,地は東南に傾いたという伝説にもうかがわれるように,古代の中国人にとって,山は天と地をつなぐ存在であると考えられた。中国の西北方に存在すると想像された崑崙山(こんろんざん)も,それは大地の中心に位置する天柱であって,天帝の下都が置かれ,天上の神仙世界に向かう通路であるとされた。…

※「不周山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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