世界大百科事典(旧版)内の不定愁訴症候群の言及
【自律神経失調症】より
…生体は外界の環境や刺激に対応して自律神経を介して巧みな適応調節を行っているが,この適応に変調をきたし種々の自律神経症状が出現するようになったとき自律神経失調症と呼ばれる。通常はっきりした器質的疾患に伴う自律神経症状は除外され,本症は機能的異常であり,神経症の身体的表現としての不定愁訴症候群と理解されている。原因としては先天的素因のほか,種々の後天的要因があり,外傷,高熱性疾患,ショック,妊娠,分娩,慢性疾患などの身体的要因,幼児期のしつけ,成長後の教育,職業,家庭,自然環境などの精神的要因が関与している。…
※「不定愁訴症候群」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」