世の光教(読み)よのひかりきょう

世界大百科事典(旧版)内の世の光教の言及

【ラテン・アメリカ】より


[プロテスタント]
 プロテスタントの本格的布教は,ここ100年以来で,とくに第2次大戦後急速に勢力を伸ばしたのは新興セクトであり,なかでもペンテコステ派は聖霊降臨によって異言glossarariaを語るのを神の恵みと理解することから人気を集め,1950年代にブラジルで150万の信徒を獲得したという。メキシコでは,世の光教Luz del Mundoが都市へ移住してきた下級労働者に受容されている。都市化,工業化による都市の底辺にある地方出身者の〈孤独〉を,カトリックの教区制ではとうていすくい上げられないところに,憑依体験による連帯感を信仰体系へと組み込んだプロテスタント新興分派の成功の鍵が隠されている。…

※「世の光教」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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