丘砦(読み)きゅうさい

世界大百科事典(旧版)内の丘砦の言及

【イギリス】より

…彼らは多数の部族に分立したが,その社会は神事をつかさどる聖職者(ドルイド)と広大な土地を所有する戦士が貴族として支配階級を構成し,一般の農民を収奪した。部族長や大貴族は,丘陵の斜面を二重三重の土手と溝で囲んだ砦(丘砦)を戦争の拠点とした。
[古代――ローマン・ブリテン]
 前1世紀半ば,当時ガリア(現在のフランス)でゲルマン人と戦っていたローマの将軍カエサルは,敵を側面から援助するブリトン人を討つべく,前55,前54年の2度にわたってブリタニアに侵入,彼らを撃破した。…

※「丘砦」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」