世界大百科事典(旧版)内の両下造の言及
【屋根】より
…しかし,入母屋造のなかでも平(ひら)(棟方向)の屋根面に段があり,切妻造の四方に庇をつけたような錣葺き(しころぶき),方形造の一種で6面や8面からなる六注造,八注造のように,各種の形式を組み合わせた複合形式や,種々の変形がある。神社建築でも屋根の形式からみると,権現造は入母屋造の本殿と拝殿を幣殿でつないだもので,この場合,幣殿の屋根は両下(りようさげ)造(切妻造の妻がないような形式)という。春日造は切妻造妻入の正面に庇をつけたもの,流造は切妻造の正面だけが前方に長く延びたものである。…
※「両下造」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」