両種物問屋(読み)りょうたねものとんや

世界大百科事典(旧版)内の両種物問屋の言及

【油】より

…灘目が他国から種物を買うこと,および灘目で絞った油を江戸へ直積みすることが禁じられ,灘目の絞油屋を圧倒して大坂の独占権が拡大されたのである。こうして61年(宝暦11)までに大坂両種物問屋30軒(菜種問屋20軒,綿実問屋10軒),出油屋13軒の指定がなされ,諸国積登せ種物・油の取扱い独占が確立した。また出油屋に出された諸国の油と大坂・灘目で絞った油はすべて大坂両油問屋(江戸口・京口)の手で江戸積み(江戸・東海道),京積み(大坂とその周辺・京)する流通機構も整った。…

【油問屋】より

…大坂における油市場成立の背景には,大坂およびその周辺地域での絞油業がいちじるしく展開したことが影響している。大坂の油の流通機構として,絞油原料であるナタネ,綿実を扱う両種物問屋と,油そのものを取り扱う油問屋がある。両種物問屋は享保(1716‐36)ごろに設立されたが,菜種問屋と綿実問屋とがある。…

※「両種物問屋」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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