世界大百科事典(旧版)内の並列コンピューターの言及
【アルゴリズム】より
…これは70年代以降急速に発達した理論で,コンピューターの数学的基礎理論として今や最重要の地位を占めている。なおコンピューターシステムの発展にともない,ネットワーク上に分散されている資源の有効利用を図る〈分散アルゴリズム〉や,多数の計算装置を含む並列コンピューターのための〈並列アルゴリズム〉も研究されている。並列アルゴリズムの能率は,並列できる仕事をうまく切り分ける〈並列プログラミング〉が鍵を握っている。…
【コンピューター】より
…ただし,ノイマン型のどこを否定したことによって非ノイマン型と呼ぶか,多少のゆれがある。たとえば,ノイマン型のCPUを並べた並列コンピューターは通常は非ノイマン型だが,狭義では非ノイマン型と呼ばない。 狭義の非ノイマン型コンピューターの代表的なものは,シーケンサーがプログラムの実行を逐次制御するのではなく,演算に必要なデータがそろうと演算が行われるというモデルに基づくデータフローコンピューターや,神経回路網をモデルにしたニューラルコンピューターなどである。…
【コンピューターアーキテクチャー】より
…VLIW方式は科学技術演算やマルチメディア演算に特化されたシステムで利用されている。
[並列コンピューター]
今日,逐次コンピューターは非常に高速になってきたが,科学技術計算などの長時間ジョブや画像の符号/復号処理などのリアルタイム処理には並列コンピューターを利用せざるを得ない。並列コンピューターには,広い範囲の科学技術計算などに利用できる汎用並列コンピューターと応用に特化した専用並列コンピューターがある。…
※「並列コンピューター」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」