世界大百科事典(旧版)内の並列分散処理の言及
【コネクショニズム】より
… 初期の研究では,各処理ユニットの役割はあらかじめ決められていたが,1980年代には,ネットワーク内部の処理ユニットが自らの役割,つまり他とのつながりを発見していくような学習法の研究が進み,言語学習や知覚過程などさまざまな分野に応用されるようになった。この流れのきっかけとなった,カリフォルニア大学サン・ディエゴ校の認知科学研究所にいたラメルハートD.RumelhartやマクレランドJ.McClellandらのPDP研究グループは,コネクショニズムをPDP(並列分散処理)として特徴づけた。たとえば,スポーツや車の運転が上達したり,複雑な対象を理解するときのように,人間が学習するときには,最初一つ一つの要素を順を追って処理していく状態から,多くの要素同士の間の複雑なつながりを発見することによって,それらを同時並行的に処理できるように変化する(並列性)。…
※「並列分散処理」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」