《中世ラテン語辞典》(読み)ちゅうせいらてんごじてん

世界大百科事典(旧版)内の《中世ラテン語辞典》の言及

【ディド】より

…27年弟と共同で家業を継いでからは,シャンポリオンその他の学術書の印刷出版に力を注いだ。中でも特記すべきは,アンリ・エティエンヌの大著《ギリシア語真宝》を各国専門家多数の協力を得て増補改訂し,自らそのために鋳造した活字によって復刻したこと(1831‐65,2折判9巻),同じく多数の学者を動員し,写本校合の上ラテン語訳を付けた《古代ギリシア作家叢書》を出版したこと,またデュ・カンジュ(1610‐88)の《中世ラテン語辞典》(初版1678)の増補新版(1840‐50,7巻)を出したことであろう。これら良心的出版がギリシアおよび中世文化の研究にもたらした貢献は計り知れない。…

【デュ・カンジュ】より

…47歳で初めて《コンスタンティノープル帝国史》を出版し,学問的ビザンティン史研究の始祖となった。68歳で3巻本として出した《中世ラテン語辞典Glossarium ad scriptores mediae et infimae latinitatis》は死後(1733‐36)6巻本となり,さらにベネディクト会のサン・モールによる補訂によって7巻本,1883‐87年には10巻本となって,デュ・カンジュというとこの辞書を指すほど有名となっている。ビザンティン文献からの用例による中世ギリシア語辞典(1688)のほか,エルサレムのフランス帝国や,フランス史,特にアミアン史についての多くの著書,ジョアンビルやゾナラの著作の校訂等の業績がある。…

※「《中世ラテン語辞典》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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