世界大百科事典(旧版)内の中世的世界経済の言及
【都市】より
… こうした状勢の結果,ほぼ13世紀から15世紀の間は,西ヨーロッパでは個々の領邦や国家のまとまりにかかわりなく,国境を越えて物資の流通・交易を担ういわゆる都市経済の網の目が,あまねく全地域を覆うこととなった。この体制を中世的世界経済と称する。そしてその主導権を握ったのは,北ではバルト海および北海の交易を制覇したドイツ・ハンザ(ハンザ同盟)の同盟都市であり,南では相互に激しい競争を繰り返したベネチア,ピサ,フィレンツェ,アマルフィ,ガエタ,ジェノバなどのイタリア都市であった。…
※「中世的世界経済」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」