世界大百科事典(旧版)内の中央ニューギニア大語族の言及
【パプア諸語】より
…現在の分類法は,もっぱら語彙(ごい)統計学的方法にもとづき基礎語彙の何%を共有するかによって決められる。たとえばワームStephen A.Wurmは12%を共有すれば分類学の〈門phylum〉を形成するとして,ニューギニアを東西に横断する〈中央ニューギニア大語族〉を立てたが,その後修正を受けた。パプア諸語の言語的特徴は一様ではないが,すべてに共通する点として語順は主語―目的語―述語となり,周辺のアウストロネシア語族の言語のなかでもトバティ語,モトゥ語などはこの語順の影響を被って本来の主語―述語―目的語の語順をパプア型に変えてしまった。…
※「中央ニューギニア大語族」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」