中山世艦(読み)ちゅうざんせかん

世界大百科事典(旧版)内の中山世艦の言及

【中山世鑑】より

…〈せかん〉とも読む。琉球(中山はその別称)の最初の史書。1650年国王の命により向象賢(しようじようけん)の手で編述された。全5巻。尚清王代の1555年までの記述を含むが,歴史上重要な位置を占める尚真王の治世が完全に欠落するなど不備が目だつ。また歴史叙述のうえでも客観性を欠くなど問題点が随所にみられるが,後世の史書に多大の影響を与えたこと,向象賢の思想を検討できることなどの点で史料的価値が高い。【高良 倉吉】…

※「中山世艦」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」