中山門流(読み)なかやまもんりゅう

世界大百科事典(旧版)内の中山門流の言及

【日蓮宗】より

…日蓮在世中,原初的教団が形成されたが,その教団的展開は鎌倉時代末期からである。1282年(弘安5)日蓮は日昭,日朗(にちろう),日興(につこう),日向(にこう),日頂,日持(にちじ)の本弟子6人(六老僧)を指定,このうち日昭が浜(はま)門流,日朗が比企谷(ひきがやつ)門流,日興が富士門流,日向が身延門流を形成,これらに日蓮没後僧となった富木常忍(ときじようにん)(日常)の中山門流が加わる。中世日蓮教団の実体はこの門流であった。…

【法華経寺】より

…大寺院としての基礎を確立したのは南北朝期の初めで,千葉胤貞流一族の保護のもとに,3代の日祐(にちゆう)(1298‐1374)が目覚ましい伝道活動を展開したことによる。南関東をはじめ東北,九州にまで教線を伸長させ,中山門流として日蓮宗の一翼を担う勢力を固めた。一時疲弊したが,徳川家康の意を受けた堺出身の日珖たちによって盛運に向かった。…

※「中山門流」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android