中期ペルシア語(読み)ちゅうきぺるしあご

世界大百科事典(旧版)内の中期ペルシア語の言及

【イラン語派】より

…また最近ペルセポリスの遺跡から,前6世紀末から前5世紀前半に属する古代ペルシア語の人名を数多く含むエラム語の粘土板文書が大量に発見されている。(2)中期イラン語として知られているものには,西部方言としては中期ペルシア語とパルティア語,東部方言では,ソグド語,サカ語,ホラズム語,バクトリア語がある。中期ペルシア語は古代ペルシア語と同じく南西イランの方言で,ササン朝ペルシア(3~7世紀)の公用語として,碑文,ゾロアスター教の宗教文学(パフラビー文献),およびマニ教の文献に用いられた。…

【ペルシア語】より


[ペルシア語の歴史]
 ペルシア語の歴史は,アラブによるササン朝ペルシアの征服(651)とイランのイスラム化に始まる。この政治的変動を契機に,ササン朝の公用語であり,当時の国教であったゾロアスター教の宗教用語であった中期ペルシア語(後に一般にパフラビー(パフラビー語)と呼ばれる)は,書かれた言語としての支持基盤を失った。新しい体制のもとで,イラン人が官職に就き,また学問・芸術の諸分野で活動するためには,アラビア語を習得する必要に迫られた。…

※「中期ペルシア語」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android