世界大百科事典(旧版)内の中立地帯宣言の言及
【東南アジア諸国連合】より
…当初は,冷戦と地域紛争を切り離し,相互対立に代わって,社会・経済,文化面の相互協力を促進させることを目的としていた。しかし,70年代に入ってニクソン・ドクトリンによるアメリカの〈アジア離れ〉や,米中接近に見るアジアでの緊張緩和が進むと,東南アジア地域における大国間のバランスを求めた〈中立地帯宣言〉(1971)を打ち出し,地域紛争の自主的・平和的解決の方向を明確にした。75年のサイゴン陥落後,域内緊張が高まり,とくに79年のベトナム軍のカンボジア侵攻によって危機は深まったが,インドシナ諸国との共存を求めた自主的解決の政策を保つことで,地域平和の維持に成功し,広く国際社会で注目を浴びるようになった。…
※「中立地帯宣言」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」