中軸谷(読み)ちゅうじくだに

世界大百科事典(旧版)内の中軸谷の言及

【海底地形】より

…生まれたばかりのプレートの表面は小起伏に富むが,しだいに堆積物でおおわれ,平たんになっていく。中央海嶺の山頂にはしばしば中軸谷という地溝状凹地が存在する。大西洋中央海嶺のようにプレートの分離速度が遅い中央海嶺は,地形が急峻で中軸谷を有する。…

【海膨】より

…中央海嶺は一般に比高2~3kmであるが,幅の方は300~400kmの海嶺型と幅500kmをこす海膨型がある。海嶺型の中央海嶺はプレートの相対的分離速度が4~6cm/年以下で山頂には中軸谷を有し,海膨型は4~6cm/年以上と分離速度が大きく中軸谷がない。分離速度が速いとマグマの供給が盛んとなりプレートの割れ目である中軸谷は埋められ,遅いとマグマは地下に貫入・固結し地表に地溝が保存されるためである。…

【海嶺】より

…太平洋の南東部に見られる長大な高まりはこう配が比較的ゆるく,起伏もなめらかなので東太平洋海膨とよばれるが,成因的にはこれも大洋中央海嶺の一種である。 大洋中央海嶺の中軸部には中軸谷をもつもの(大西洋中央海嶺,インド洋中央海嶺)ともたないもの(東太平洋海膨,レイキャネス海嶺)がある(図2)が,いずれにもきわめて若い深海性ソレアイトとよばれる玄武岩の枕状溶岩が露出している。ふもとには厚い堆積物が存在するが,その下にはやはり深海ソレアイト質玄武岩があって,その年齢は中軸から離れるほど古くなっている。…

※「中軸谷」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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