世界大百科事典(旧版)内の丸鉛版の言及
【鉛版】より
…原版(活字組版)に紙型用紙を圧して作った紙型に,320℃くらいに加熱し溶融した鉛合金を流し込んで冷却固化したものを,印刷機にかけるのに便利な形に仕上げる。形状の点から2種に分類され,輪転機にかける半円筒状のものを丸版(まるばん)または丸鉛版といい,輪転機以外の活版印刷機にかける平板状のものを平版(ひらばん)または平鉛版という。鉛版には,紙型を仲介として1個の原版から必要な数の複製版を作って原版の磨滅を防ぎ,丸鉛版にすることによって印刷を高速化し,軽量の紙型を運搬配布することにより同時に遠隔地で印刷でき,また紙型を保存しておけば原版は解版してもよいなどの利点がある。…
※「丸鉛版」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」