主体性論争(読み)しゅたいせいろんそう

世界大百科事典(旧版)内の主体性論争の言及

【マルクス主義】より

…しかしまた,戦前の転向,挫折の経験や戦争そのものの体験は,個人の〈主体性〉の自覚を強め,客観的歴史法則を説くマルクス主義理解に鋭い批判を加えさせることにもなった。荒正人ら雑誌《近代文学》の同人によって提起された主体性問題は,哲学や歴史学などの分野で〈主体性論争〉(1946‐49)を生んだ。しかし,マルクス主義はさまざまな分野に何らかの形で大きく影響し,とくに経済学と歴史学の分野で,日本のマルクス学は高い水準に達した。…

※「主体性論争」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android