九条家本延喜式紙背文書(読み)くじょうけほんえんぎしきしはいもんじょ

世界大百科事典(旧版)内の九条家本延喜式紙背文書の言及

【紙背文書】より

… 《正倉院文書》中の戸籍,計帳,正税帳等の奈良時代の公文書は,朝廷でほごとされたものが造東大寺司の写経所に下付され,写経所の文書として利用されたために伝来したもので,代表的な紙背文書である。検非違使関係の文書を多数伝える〈三条家本北山抄紙背文書〉や讃岐国戸籍や明法関係文書のみられる〈九条家本延喜式紙背文書〉は,平安中期の紙背文書として著名であり,《中右記》《兵範記》をはじめ鎌倉時代の《民経記》(経光卿記),《勘仲記》(兼仲卿記),《実躬卿記》,南北朝時代の《祇園執行顕詮記》《師守記》,室町時代の《満済准后日記》《実隆公記》《言継卿記》など,貴族・僧侶の日記は,みな豊富な紙背文書を持っている。このうち平安・鎌倉期の貴族の日記の場合,日記の筆者が蔵人や摂関家の家司などの地位にあったときに,その職務に即して入手した文書を料紙に利用したものが多い。…

※「九条家本延喜式紙背文書」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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