世界大百科事典(旧版)内の乳つけ親の言及
【育児】より
…乳つけは他人の乳の呪力によって,子の幸福を願う多分に呪術的なものであった。この乳つけをした人は〈乳つけ親〉といって,生児と仮の親子関係を結ぶ。乳つけ親のほかにも,生児のために産育の各段階に応じて,帯の親,取上げ親,名付親,拾い親など多くの仮親(かりおや)をとる風習があった(親子成り)。…
【乳つけ】より
…チアワセをするとじょうぶに育つ,縁組が早いなどという。こうして初めての授乳を縁として結ばれる人を乳つけ親,乳親,チチンバ,チアンマなどといい,乳親と生児とは仮の親子の関係(親子成り)をもって終生つきあう。乳つけによって生児の生命に活力を与えるという一種の呪術的儀礼とも考えられる。…
※「乳つけ親」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」