乾見世(読み)ほしみせ

世界大百科事典(旧版)内の乾見世の言及

【物売】より

…振売は〈棒手振(ぼてふり)〉ともいい,荷箱や荷ざるに品物を入れ天秤棒(てんびんぼう)で担ぐもの(魚売,酒売,豆腐売など),商品を手で持って売るもの(双六(すごろく)売,宝船売,暦売など),台輪に商品を載せて担ぐもの(桜草売,植木売など),挟み箱を担ぐもの(薬売),市松模様の屋根の屋台で売るもの(虫売),弁慶に差して売るもの(鉢たたき,つくり花売,ほおずき売),傘をさした物売(飴売),品物を入れた箱を背負った物売(筆墨売,羅宇屋(らおや)),箱を肩にかけた物売(お豆さん売),箱を首にかけたもの(だんご売,しゃぼん玉売),引出し付の小箱を手でさげて売りにくるもの(煙草売,歯磨売),品物を頭にのせてくる物売(女の魚売),箱を片方の肩に担ぐもの(鮨売)などがあった。また立売には,市松模様の屋台に商品を並べて売る〈屋台見世(やたいみせ)〉と路上にむしろや戸板をしきそこに商品を並べて売る〈乾見世(ほしみせ)(露店)〉とがあった。屋台見世は《守貞漫稿》に〈鮓,天麩羅を専らとす。…

※「乾見世」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」