乾酪壊死(読み)かんらくえし

世界大百科事典(旧版)内の乾酪壊死の言及

【壊死】より

…壊死に陥った細胞は腫大し,染色性が変化したり,横紋筋細胞では横紋が消失したりする。結核症の肉芽腫にみられる乾酪壊死は凝固壊死の一種であるが,菌体成分の脂質のためクリーム状になるとされている。【山口 和克】。…

【皮膚結核】より

…BCG接種部位に生じるものは直接局所に菌が入ったために起こるものだが,それ以外はいったん肺など体内に入った結核菌が血液を通して皮膚に達して病変を生じたものである。病理学的には,結核性肉芽をつくり,乾酪壊死(組織が壊死してチーズ状になった状態)をかこんで類上皮細胞,ラングハンス巨細胞などが集合するのが特徴である。大きく真正皮膚結核と結核疹とに分けられる。…

※「乾酪壊死」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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