予備船員(読み)よびせんいん

世界大百科事典(旧版)内の予備船員の言及

【海上労働】より

…船員(船長を含む)は,乗船のつど,船主との雇入契約によって一定期間,特定の船舶に乗り組むことになるが,遠洋航海を営む大手の海運会社との関係では,船員の身分の安定と海上労働力確保のため,長期の雇用契約を結ぶのが慣行となっている。雇用契約の当事者で乗船をしていない船員は予備船員と呼ばれるが,船員の有給休暇制度はこの雇用契約に基づく予備船員制度に裏打ちされている。船員は海上労働の特質上早期引退を余儀なくされることがあるため,老齢年金の支給要件が緩和され,被保険者期間15年で支給開始年齢55歳となっている。…

【船員】より

…一般に特定の船舶に継続して乗り組み,航海その他の船舶上の労務に従事する者をいう。船員のうち,船長以外の乗組員を海員といい,船員法では総トン数5トン未満の船舶,湖,川または港のみを運航する船舶および政令の定める総トン数30トン未満の漁船を除き,現実に乗り組んでいる船長と海員のほかに,乗船を待機中の予備船員を含めて船員と規定している。船員の地位については,日本では船員法で明らかにされているほか,関連する法規として,船舶職員法,海難審判法,船員職業安定法,船員保険法などがある。…

※「予備船員」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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