二支作法(読み)にしさほう

世界大百科事典(旧版)内の二支作法の言及

【三段論法】より

…ただ,実際には,これを略して,主張,理由,実例の三つだけを用いることが多い。これにたいし,ディグナーガ(陳那,6世紀)以降の仏教論理学は,前三文ないし後三文のみで十分であるとし,〈三支作法〉(ないし,主張・結論を除いた〈二支作法〉)を主張した。いわゆる〈三段論法〉とたしかに外見上は似ているが,西洋論理学が概念の外延間の関係に主眼をおくのにたいし,インドの論理学は,基体(例えば山)と属性(火,煙)との関係に着目して分析を行う点に大きな違いがあると言える。…

※「二支作法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」