世界大百科事典(旧版)内の二重相場制の言及
【固定為替相場制】より
… 固定相場制のなかには,取引の種類に応じてそれぞれ異なった為替相場が適用される複数相場制もあり,日本も第2次大戦後,1949年4月に1米ドル=360円の単一相場制に移行するまではそうであった。また,経常取引には単一の固定相場が適用されるが,資本取引は変動相場制のもとで行われる場合を二重相場制という。近隣諸国との間で安定した為替相場で貿易取引を行う一方,投機的資本移動により国内金融情勢が攪乱(かくらん)されるのを防止する目的で,第2次大戦後若干の欧州諸国が採用していたことがある。…
※「二重相場制」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」