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五十猛神 いたけるのかみ

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朝日日本歴史人物事典の解説

五十猛神

『日本書紀』の一書(別伝)にみえる素戔嗚尊(スサノオノミコト)の御子神。紀伊国に鎮座したとする。『日本書紀』の本文や『古事記』には登場しない。スサノオには八岐大蛇を退治するという英雄的な神というのとは別に,樹木の創造神という側面があり,こちらのほうがより原形に近いと思われる。五十猛神はその樹木神としての伝承に登場する。高天原から追われたスサノオに従って新羅国へ渡ったりしていて,スサノオとの関係の深さを思わせる。事績としては日本列島にあまねく樹木の種を広めた神であることが,称えられている。現在植林の神として和歌山市伊太祁曾神社に祭られている。<参考文献>神田典城「スサノヲ神話の本姿」(大野晋先生古稀記念論文集刊行会編『日本研究―言語と伝承』)

(神田典城)

出典|朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版
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世界大百科事典内の五十猛神の言及

【数】より

…例えば,八尋殿(やひろどの),大八洲(おおやしま),八衢(やちまた),八咫烏(やたがらす),八岐大蛇(やまたのおろち),八百万神(やおよろずのかみ)など数が多いことを表すほかに神聖な数とみられていたらしい。8だけでなく,3や5も三世界(高天原,黄泉(よみ)国,現(うつし)国)や三種の神器,イザナミ・イザナキの三貴子,宗像(むなかた)の三女神,五魂(海,川,山,木,草),五十猛(いそたける)神,五部(いつとも)神などの例があり,吉数とみられていた。しかし,《日本書紀》あたりからしだいに大陸文化を尊ぶ風が盛んになって,七夕(7月7日)や重陽(9月9日)の節供のように8に代わって7や9が聖数として重視されるようになり,今日では七五三,三三九度,お九日をはじめとして民俗のうえでは欠くことのできない重要な数となっている。…

※「五十猛神」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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