世界大百科事典(旧版)内の五花爨弄の言及
【院本】より
…歌舞練場ないし妓女・芸人をさす〈行院〉の脚本を意味する語が,ただちに形体名に用いられた。末泥,引戯,副浄,副末という4種の役がらによって上演され,ときに官人役の装孤を加えるので,〈五花爨弄(ごかさんろう)〉の名もある。700余編に及ぶ外題が伝わるのみで,脚本そのものはすべて散逸したが,元代の本格的な演劇すなわち同名異質の〈雑劇〉中に挿演されたものから想定すると,だじゃれとおどけたジェスチャーの応酬に終始し,最後にユーモラスな歌の1,2曲がうたわれたとわかる。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」