世界大百科事典(旧版)内の亜共析鋼の言及
【相変態】より
…この結果,常温での組織は,初析のフェライトとパーライトまたは初析のセメンタイトとパーライトとなる。前者を亜共析鋼hypo‐eutectoid steel,後者を過共析鋼hyper‐eutectoid steelという。
[変態曲線]
熱処理において生成する相の種類とその量を時間軸と温度軸に対して示した図を変態曲線という。…
【パーライト】より
…冷却速度が速くなると生成温度が下がり,パーライトの層間隔は狭くなって硬さを増す。炭素量がおよそ0.8重量%の鋼(共析鋼と呼ばれる)はオーステナイトから直接パーライトが生じるが,炭素量がそれより少ない鋼(亜共析鋼)ではまずフェライト(初析フェライト)が生じ,その後オーステナイトからパーライトが生じる。炭素量が0.8%より多い鋼(過共析鋼)ではセメンタイト(初析セメンタイト)が生じたのちパーライトが生じる。…
※「亜共析鋼」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」