世界大百科事典(旧版)内の人入れ稼業の言及
【周旋屋】より
…こうした周旋屋が扱ったのは,おもに武家の下級奉公人である中間(ちゆうげん)や若党(わかとう),一般町家の下男,下女など,1年あるいは半年契約の出替り(でがわり)奉公人であり,芸妓,娼妓などについては,関東で〈女衒(ぜげん)〉と呼んだ専門の周旋人が手がけることが多かった。また,土木工事などに必要な大量労働力の供給は,〈人入れ稼業〉と称して町奴(まちやつこ)が行った。明治以降もこうした状態が続き,東北地方からの東京の玄関口である上野駅前には,第2次大戦前まで口入れ屋が軒を並べていた。…
※「人入れ稼業」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」