世界大百科事典(旧版)内の人格合一説の言及
【合併】より
…合併(以下,吸収合併でかつ株式会社の場合を例にとる)は,存続会社が消滅会社の株主と資産を引き継ぐものであるから,これを法律的にどのように説明するかで説の対立がある。人格合一説が,合併を当事会社の一種特別な契約とし,その効果として権利義務の包括承継と株主の収容を生ずると解するのに対し,現物出資説は,消滅会社の営業全部の出資とそれに対する存続会社の新株発行が合併の本質だと解している。実際問題について両者で結論の差はあまりなく,説明の差にすぎない。…
※「人格合一説」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」