人民戦争戦略(読み)じんみんせんそうせんりゃく

世界大百科事典(旧版)内の人民戦争戦略の言及

【核戦略】より

…80年代半ばの中国の核戦力は4基のICBM T5,10基のIRBM T3,50基の同T2,50基のMRBM(準中距離弾道ミサイル)T1を中心に構成されていた。 中国は核保有国になったのちも人民戦争戦略を主張し,侵略に対しては人民の海の中でゲリラ戦を戦うというのが基本となっている。中国の核戦力を改善していくとしても,米ソに対抗できるようになるのはかなりの長期間を要する。…

【八路軍】より

…華北にあった主力は第八路軍(国民党政府はのち戦時編成として第十八集団軍に改称したが,中国共産党側は八路軍の名を愛用し,一般民衆から〈八路〉とよばれた)に改編,第115師(長林彪),第120師(長賀竜),第129師(長劉伯承)の3個師編成とされた。八路軍は抗戦初期日本軍が華北のほとんど全域を席捲すると,空白となった敵後方に進出して,〈基本的には遊撃戦だが,運動戦もゆるがせにしない〉方針で活動し,人民を組織して根拠地を建設するという長期持久の人民戦争戦略をとった。陝甘寧辺区から山西前線に出動した八路軍は,国民党政府軍が潰走したあと逆に来進して華北大平原に進出,人民が自発的に組織した抗日義勇軍を傘下に収めて勢力を拡大,陝甘寧辺区のほかに晋察冀(山西,チャハル,河北)辺区,晋冀魯予(山西,河北,山東,河南)辺区,晋綏(山西,綏遠(すいえん))辺区,山東軍区などの根拠地を建設,40年には正規軍40万,支配下人口1億人(日本側と中共側双方に税金を納めるものを含む)といわれる大勢力に発展した。…

※「人民戦争戦略」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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