世界大百科事典(旧版)内の人種差別制度の言及
【アフリカ】より
…もっとも,ヨーロッパ人移民がごく少数しか入っていかなかった西アフリカでは,アフリカ人の政治活動に対する制約は比較的少なかったが,ヨーロッパ人移民の多かった東部(とくにケニア)や南部(とくに南ローデシア)では,それら移民の利益を保護する必要性がからんで,西アフリカの場合よりはアフリカ人の政治活動に対する寛容度は低かったばかりでなく,人種差別的な政策も導入された。しかし人種差別制度といえば,17世紀半ばにボーア人が入植して以来しだいに強化されてきた南アフリカ連邦のそれに,指を屈せざるをえない。それが第2次世界大戦後になっていっそう強化され,アパルトヘイトと呼ばれる,より徹底した人種差別・隔離制度へと発展したことはよく知られている。…
※「人種差別制度」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」