世界大百科事典(旧版)内の仏神事興行の言及
【徳政】より
… 中世の徳政の具体的政策は一定しないが,仏神事および雑訴の興行(盛んに行う)は,つねにスローガンとして掲げられる二大篇目であった。仏神事興行は,神殿や寺塔の修復,定例臨時の祭礼・祈禱の励行などを目的とするのは当然ながら,問題はそれらを経済的に裏づける神社仏寺領の回復をいかに実現するかという方法にあった。平安時代以来,法流の相承と密着して,社寺領の多くが師資相承の相伝の職,相伝の領となり,院主・別当・神主・供僧らの手によって譲与売買されるようになった裏では,本来の仏神物は仏神事の費用に役だつことのない僧物・人物と化していた。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」