仕舞付百番七太夫流(読み)しまいつきひゃくばんしちだゆうりゅう

世界大百科事典(旧版)内の仕舞付百番七太夫流の言及

【謡本】より

… 江戸初期以降,謡がいっそう盛んになると,書店間の競争も激しさを増し,謡本の体裁も整備工夫されていった。1658年(万治1)には型付,作リ物図,アイのせりふ,間拍子(まびようし)等を収載した下掛り謡本〈仕舞付百番七太夫流〉(七太夫仕舞付と通称)が出版されたが,能の台本の実質をそなえたこの本は他に例がない。引歌の説明や辞解を頭注形式で示した1659年の〈山本長兵衛本〉,刊本として最初にツヨ(強)吟・ヨワ(弱)吟を明示した金春流の〈六徳本〉(1681),初めて詳しい〈直し〉(細部の旋律を指示する符号)を加えたほか金春流との本文の相違や装束付,作者名などを注記した1691年(元禄4)の観世流〈小河多左衛門本〉など,詳しい謡本が刊行され,謡本の形式も元禄年間(1688‐1704)にほぼ完成し,本文校訂に厳密さを加えつつ今日に引き継がれている。…

※「仕舞付百番七太夫流」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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