世界大百科事典(旧版)内の他所事浄瑠璃の言及
【清元節】より
…3世は芸才乏しかったが,4世延寿太夫は狂言作者河竹黙阿弥と結び,幕末から明治中期にかけて多くの名作を語り,清元節隆盛を招いた。作曲者として2世清元梅吉,4世清元斎兵衛,妻の清元お葉が協力,他所事(よそごと)浄瑠璃(歌舞伎などで,近くから浄瑠璃を演奏しているのが聞こえるという設定で場面効果を上げる演出)などに新境地を開拓した。5世延寿太夫は,時代の流れに従って語り口を品よく統一し,さらに社会的地位の向上につとめた。…
※「他所事浄瑠璃」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」