代始改元(読み)だいはじめかいげん

世界大百科事典(旧版)内の代始改元の言及

【改元】より

…日本における年号の使用は645年の大化に始まるが,その後断続があり,継続的に使用されるのは8世紀初頭の大宝,慶雲以降であって,改元行事もこのころから制度化したと考えられる。改元の理由にはおおよそ(1)代始(だいはじめ)改元,(2)祥瑞(しようずい)改元,(3)災異改元,(4)革命改元の4種がある。(1)は天皇の死もしくは譲位によって帝位の交代が行われた際のもので,即位改元ともいう。…

【元号】より


[改元の理由]
 改元の理由としては,代始,祥瑞,災異による場合のほか,讖緯説(しんいせつ)に基づく辛酉(しんゆう)および甲子(かつし)の年の改元が挙げられる。代始改元は,孝徳天皇の即位の直後に大化の年号を定めたのに始まり,奈良時代には即位と同時に改元が行われた場合が少なくないが,平安時代からは806年の平城天皇の大同の改元の場合を除き,皇位継承の年に先帝の年号を改めるのは非礼であるとしてこれを避け,翌年に改元するのを原則とするようになった。次に祥瑞改元は,祥瑞を天意のあらわれとみて改元するもので,大化6年(650)2月穴門(長門)国司より白雉が献ぜられたので白雉と改元したのを初めとして平安時代にかけて行われ,とくに奈良時代には代始改元にもその半面に祥瑞改元の意味をもった場合が少なくない。…

※「代始改元」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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