代役制(読み)だいえきせい

世界大百科事典(旧版)内の代役制の言及

【李朝】より

…この新旧勢力の交替は,林巨正などの民衆反乱を伴いつつ展開されるが,大づかみにいって,生産関係における奴隷制的要素が農奴制的要素へ転換していく過程に対応しているとみることができる。貢納の徭役を含む各種力役では,15世紀半ばごろから,代価を払って代りに役に出てもらう代役制がひろがり,さらに16世紀に入ると,代役制に代わって,良人は国家に綿布を納め,国家の各機関はその綿布をもって雇役する方法(力役の布納化)が一般化していった。このようにして力役は実質的に生産物地代へ転化していき,17世紀初め,米納を主体とする大同法に至る。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」