仮名日記(読み)かなにっき

世界大百科事典(旧版)内の仮名日記の言及

【日記文学】より

…さらに近代文学における〈私小説〉も射程距離内に含めるならば,日記文学は日本文学独自の一大潮流だといえよう。しかし,そうした広大な俯瞰のうえで,さらに厳密化すると,日記文学という〈文学性〉が認められるのは,古代後期と中世に現れる女流文学者による仮名日記に限定することができる。 自照文学とか私小説(イッヒロマン)などともいわれるこれらの日記文学は,仮名で書かれた〈回想の文学〉という共通の要素があり,それが単なる備忘録的な日記を超克していくのである。…

※「仮名日記」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android