世界大百科事典(旧版)内の仮性痴呆の言及
【偽痴呆】より
…仮性痴呆ともいう。ヒステリー性もうろう状態で,ぼんやりして知能が低いかのように見えたり,わざとらしい間違った答えをしたり(的はずれ応答),子どもっぽい態度を示したり(小児症)すること。…
【痴呆】より
…痴呆の性質により,全般性(瀰漫(びまん)性)痴呆と斑性痴呆(まだら痴呆)が区別される。 痴呆は原則的には器質性痴呆を指すが,犯罪者が拘禁時に示すヒステリー反応のガンザー症候群では,偽痴呆または仮性痴呆といい,あたかも痴呆者のようにみえる状態を示すことがあるが,本来の痴呆とは区別される。クレペリンが名づけた早発痴呆(今日の精神分裂症)は情意障害のため痴呆状にみえる状態である。…
※「仮性痴呆」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」