世界大百科事典(旧版)内の任宏の言及
【兵家】より
…しかも九流から独立して〈兵書略〉として分けたのは,国家の軍備を重視した反映である。漢初から戦国期の兵法書が整理され,前漢末の任宏(じんこう)が4分類して,政経・国防の総合戦略論の〈兵権謀〉,情勢に即応しうる用兵術の〈兵形勢〉,気象・地理などを測候する〈兵陰陽〉,兵器や武術(スポーツ)をあつかう〈兵技巧〉,計53家790篇,付図43篇を著録した(《漢書》芸文志)。現存の古い兵書は,魏武(曹操)が再編したものが多く,また北宋に編まれた《武経七書》は日本の戦国期に流行した。…
※「任宏」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」