世界大百科事典(旧版)内の企業簿記の言及
【簿記】より
…後者は,取引を一面的に記帳し,たんに数値計算を行うだけのもので,記帳は簡単であるが,財務・経営状況を把握するのに適さず,経営内容の見通しが簡単にできる小企業でわずかに行われているにすぎない。 次に簿記は,採用される経済組織体の性格の相違や,組織が管理する財産の性格の相違により,企業簿記(商業簿記,工業簿記,農業簿記,林業簿記,銀行簿記等)と非企業簿記(官庁簿記,財団簿記,家計簿記等)に分類される。その際,企業概念の中には私的営利企業のみならず公企業(官営企業や公共企業体等)も含まれ,とくに近年,公企業における独立採算制下の料金問題や企業体維持問題,さらには各種積立金問題等を合理的に解明するための基礎として複式簿記が利用されている。…
※「企業簿記」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」