伊万里染付(読み)いまりそめつけ

世界大百科事典(旧版)内の伊万里染付の言及

【染付】より

…また初期の作品も器形・文様とも李朝風なものとされてきたが,器形は古唐津風なものを残しながら,当時日本に多量に舶載されていた中国青花磁器の影響が著しいことも指摘されている。 17世紀後半には急激に発展し,伊万里染付として海外にも輸出され,また延宝~元禄期(1673‐1704)には鍋島藩窯で精巧な鍋島染付が製作された。江戸時代後期には京焼でも染付磁器が作られ,次いで瀬戸でも加藤民吉が文化年間(1804‐18),肥前磁器の法を導入して染付磁器をはじめ,急速に発展して伊万里と比肩できるほどになった。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」