伊作久逸(読み)いざくひさとし

世界大百科事典(旧版)内の伊作久逸の言及

【日向国】より

…島津氏が本格的に日向国に勢力を伸ばしたのは元久・久豊兄弟の代で,伊東氏領の宮崎平野も併せ山東(青井岳天神嶺以東の地,伊東氏の本拠)に進出,久豊の子忠国の代には,1441年(嘉吉1)謀叛の罪に問われた将軍義教の弟大覚寺義昭を櫛間永徳寺に自刃させ,幕府より恩賞を受けている。忠国の子伊作久逸(いざくひさとし)ははじめ櫛間に封じられたが,84年(文明16)飫肥(おび)の新納忠続と争い,忠国の子立久の子忠昌は久逸を伊作に帰し,忠続を志布志に移し,一族の忠廉(豊州家)に櫛間,飫肥を与えている。しかしかねてより飫肥をうかがっていた伊東氏と衝突し,同地方は以来久しく両氏が争奪をくりかえした。…

※「伊作久逸」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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