世界大百科事典(旧版)内の伊豆日記物の言及
【源平合戦物】より
…なお,屋島の合戦に活躍した平家方の勇士景清を主人公とする歌舞伎の《錣引(しころびき)》以下,その敗北後のさまを描いた浄瑠璃《壇浦兜軍記》《嬢景清八島日記(むすめかげきよやしまにつき)》や歌舞伎十八番の《景清》など一群の作品もこの系統に属するものといえよう。これらのうち,伊豆に配流された頼朝の雌伏時代を描いた諸作を別に〈伊豆日記物〉と呼び,また,義経の事跡をとりあげているものを,源平合戦後の《義経腰越状》や《勧進帳》などをも含めて,〈義経記物〉と総称することもある。【原 道生】。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」