休閑農業(読み)きゅうかんのうぎょう

世界大百科事典(旧版)内の休閑農業の言及

【農具】より

…日本の農業が属しているカテゴリーは,西洋の農業が属しているそれとは違うので,この二つのカテゴリーの違いを知っておくことは,西洋の農具そして機械化への歩みを理解する助けになる。 世界の農業は,雨量と気温に関係づけて,休閑農業と中耕農業に分けられる。休閑農業はヨーロッパや西南アジアのような夏に乾燥する地域に発達した農業であり,休閑することによって地力を回復させる。…

【麦】より

…【星川 清親】
[麦作と農法]
 稲は湿潤地,麦は乾燥地に適する。湿潤と乾燥の問題については,〈農業〉の項目で考察したが,夏に比較的湿潤な地方で発達した〈中耕農業〉では,夏作物として稲,冬作物として麦が作られるが(年2回の二毛作),夏に比較的乾燥する地方に発達した〈休閑農業〉では,もっぱら麦作が行われている(一毛作)。麦作が最初に行われた西南アジアの山沿いの地域においては,現在でも,麦作は二圃(にほ)式の形をとっている。…

※「休閑農業」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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